マニー・パッキャオの再起戦は12月開催か？来年に延期の可能性も！

世界中のボクシングファンが注目するマニー・パッキャオの再起戦が延期になるようです。マニー・パッキャオのアドバイザーを務めるマイケル・コンツが「パッキャオの次戦を11月10日から12月1日へ変更する方向で調整している」と発表しました。

2012年6月、ティモシー・ブラッドリーに論議を呼ぶ判定の末、7年ぶりの黒星を喫したマニー・パッキャオ。ボクシング界のトップを走り続けてきたスーパースターは11月10日（日本時間11月11日）にラスベガスで再起戦を行う予定でした。

【Photo:The Ring Magazine】

しかし、対戦相手をまだ決定することができないことから試合延期を決断したようです。マニー・パッキャオの再起戦の対戦候補は3人。ティモシー・ブラッドリー、ファン・マヌエル・マルケス、ミゲール・コットです。

いずれのカードもボクシングファンにとって魅力的なマッチメイクですが、再起を目指す「新生マニー・パッキャオ」にとって、新鮮味に欠けるところは否めません。そのことが、対戦相手がなかなか決まらない原因なのかもしれませんね。

ちなみに、マイケル・コンツがマニー・パッキャオの再起戦の予定日に指定した12月1日（日本時間12月2日）は、一足先に発表されているミゲール・コットの再起戦の予定日と同じなんです。ん？もしかすると、もしかするかもしれませんね。

ここからは管理人の勝手な予想ですが、「パッキャオとブラッドリーの再戦は、限りなくゼロに近い可能性かも」と思っています。もしマニー・パッキャオが「再戦したい」と希望すれば、ティモシー・ブラッドリーも乗り気なので、11月開催で決着していると思うんです。

【Photo:The Ring Magazine】

裏を返せば、マニー・パッキャオにとって、ティモシー・ブラッドリーとの再戦はそれほど魅力的な試合ではないのかもしれません。では、ファン・マヌエル・マルケスとミゲール・コットのどちらが「新生マニー・パッキャオ」にとって魅力的なボクサーなのでしょうか？

管理人の答えは、ミゲール・コットです。理由はシンプルで、ミゲール・コットに勝つことが、フロイド・メイウェザー戦を実現する大きなアピールになるからです。

2012年5月、ミゲール・コットはフロイド・メイウェザーと対戦し、12ラウンド判定負けを喫しましたが、まばゆい輝きを放ちました。ここ数年で、フロイド・メイウェザーを最も苦しめたボクサーは、ミゲール・コットで間違いないと思います。

ミゲール・コットが「無理な減量はもうしない」と公言していることから、階級の違いが障害になる可能性はありますが、マニー・パッキャオにとって、ミゲール・コット戦はフロイド・メイウェザー戦を視野に入れた価値あるカードだと思います。

【Photo:The Ring Magazine】

7年間積み重ねてきた連勝記録が不本意な判定負けで途切れたことで、さすがのマニー・パッキャオと言えど、モチベーションを維持することはかなり難しいはずです。

正直なところ、マニー・パッキャオの闘争本能に火をつけることができる存在は「天才」フロイド・メイウェザーだけだと思います。引退も噂されるマニー・パッキャオだけに、誰と戦うにしても、モチベーションがカギになりそうですね。

おしまいに、マニー・パッキャオのアドバイザーを務めるマイケル・コンツは「再起戦がさらに延期になる可能性もある」と示唆しています。12月の試合をキャンセルして「パッキャオがメイウェザー戦で再起へ」なんてこともあるかもしれないですね。

マニー・パッキャオの希望を度外視して考えれば、ボクシング界にとってもボクシングファンにとっても「パッキャオの再起戦の相手はメイウェザーが最善策」です。

フロイド・メイウェザーがTMTプロモーションズを設立したばかりなので、興行的に考えても「今しかない」と思います。「すでに旬が過ぎた感」は否めないので、これ以上先送りすると、「夢の対決」という言葉が似合わない対戦になっちゃうかもしれませんね。

いずれにしても、マニー・パッキャオの試合決定がこれだけ混迷を極めたことは、管理人の知る限り、初めてです。「精神的に疲れてなきゃいいけど」と心配になってしまいますが、数々の不可能を可能にしてきたタフなマニー・パッキャオなので乗り越えてくれるはずです。まさかの引退はないですよね？

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