大逆転の2014年!ファンが熱狂するボクシングの名勝負が続出
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第4位のニコラス・ウォータース対ノニト・ドネアは「最も美しい名勝負」でした。先制攻撃はノニト・ドネア。2ラウンド終盤に強烈な左フックと右ストレートを叩き込み「あと一歩」のところまで追い込みます。しかし、ニコラス・ウォータースが3ラウンドにダウンを奪い、最後は、衝撃の6ラウンドKO勝ち。試合内容、試合後のコメントのどちらも感動的な名勝負でした。
第5位のカール・フロッチ対ジョージ・グローブスの再戦は、8万人の観衆が詰めかけた世紀のリマッチ。イギリスを代表する新旧の人気ボクサーが激突した再戦は「コブラ」のニックネームを誇るカール・フロッチが、新鋭のジョージ・グローブスをリングに沈め、因縁に終止符を打ちました。初戦と同じくジョージ・グローブスも健闘しましたが、カール・フロッチが底力を見せつけましたね。
第7位のフロイド・メイウェザー対マルコス・マイダナの初戦は「柔と剛の頂上対決」にふさわしい名勝負でした。静かな探り合いが続き、迎えた1ラウンド1分すぎ、マルコス・マイダナの攻撃をきっかけに、お互いが一気に加速!火の出るような攻撃を回避しながら的確なパンチを打ち込んで「最強の称号」を守ったフロイド・メイウェザーのボクシングは「芸術」でしたね。
【倒し倒されの名勝負!ルーカス・マティセ対ジョン・モリナのハイライトです】
第9位のルスラン・プロボドニコフ対クリス・アルジェリは、お互いの顔面が腫れ上がる大熱戦でした。ルスラン・プロボドニコフが1ラウンドに2度のダウンを奪ったときは「決まったかな?」と思ったのですが、クリス・アルジェリが盛り返し、12ラウンド逆転の判定勝ち。クリス・アルジェリの名前が世界に広まるきっかけになった名勝負でした。
さらに、ボクシング界を代表するスーパースターと拳を交えた八重樫東選手と亀海喜寛選手の勇姿も心に残っています。ランキングにこそ入っていませんが、高山勝成選手、河野公平選手、三浦隆司選手、山中慎介選手、亀田和毅選手、長谷川穂積選手をはじめ、日本人ボクサーの熱戦も印象的でした。年末に大きな試合を控えているボクサーがたくさんいるので、みんなで応援しましょう!
全体を振り返ると、2014年は「逆転勝ちが目立ったね。最後の最後まで何が起きるかわからないボクシングの魅力が詰まった名勝負が多かったなあ」と感じた1年でした。さらに、日本人ボクサーが「世界のどこで、誰とでも戦えること」を証明した1年だったと思います。めっちゃうれしい!2015年は「日本人チャンピオン最強伝説」の幕が開けるとうれしいなあ。