復活を目指すジャーメイン・テイラーが10月にサム・ソリマンの世界タイトルに挑戦へ
5年ぶりの世界戦で、7年ぶりの王座返り咲きを目指します!ミドル級の頂点に君臨した経験を持つジャーメイン・テイラーがIBF世界ミドル級チャンピオンのサム・ソリマンに挑戦することが発表されました。日程と開催地は正式に決定していませんが、10月の開催を最終調整に入っているそうです。
ジャーメイン・テイラーは、2000年のシドニー五輪で銅メダルを獲得後、プロに転向したテクニシャン。ボクシング界の記録を塗り替え続ける「戦う伝説」バーナード・ホプキンスに2度勝っている唯一のボクサーが、ジャーメイン・テイラーです。ワンツーを中心に攻める超正統派のボクシングで、百戦錬磨のバーナード・ホプキンスを見事に攻略しました。
プロに転向して全勝で世界タイトル奪取に成功したジャーメイン・テイラーですが、強打のケリー・パブリックにパワーで粉砕されてしまい、まさかの2連敗。復活を誓った「スーパーシックス・トーナメント」で、カール・フロッチとアルツール・アブラハムにそれぞれ衝撃のKO負けを喫してしまい、2年間、リングを離れて静養することになりました。
【引退説を吹き飛ばしたジャーメイン・テイラーは王座返り咲きを果たせるか?】
2011年12月に復活してからは、順調に白星を重ね、5年ぶりの世界タイトル奪取のチャンスを手にしています。ちなみに、5年前の世界戦は、カール・フロッチが持つスーパーミドル級のタイトルに挑戦しました。今回は、ミドル級チャンピオンのサム・ソリマンに挑戦します。
かつてバーナード・ホプキンスから主要4団体のミドル級タイトルを奪取したジャーメイン・テイラー。ミドル級は本人だけじゃなくて、ファンにとっても「テイラーの階級だよね」って連想しやすい階級だと思います。ジャーメイン・テイラーは線が細いボクサーで、パワーで勝負するタイプじゃないので、減量苦さえなければ、ミドル級のほうがフィットする気がします。
ヘンテコリンな言い方ですが、ジャーメイン・テイラーは負け方が豪快で、KOシーンがめっちゃ印象に残ってるんですけど、プロで負けた試合は4つだけ。ケリー・パブリックに2連敗しているので、3人にしか負けていません。しかも、ビッグネームの実力者ばかり。激戦区のミドル級とスーパーミドル級を主戦場に強いボクサーとばかり戦っていることを考えると、すごく立派な戦績です。
正直なところ「タフなソリマンは、テイラーにとって、簡単な相手じゃないけど、逆に、作戦が練りやすいんじゃないかな?被弾を最小限に抑えて、スピードと手数で攻め込むことができれば、7年ぶりの世界タイトル獲得は十分に可能だよ」と期待しています。王座返り咲きを目指すジャーメイン・テイラーが40歳のサム・ソリマンにどんな作戦で勝負するのかに注目して楽しみたいです!