WBC世界バンタム級タイトルマッチ
チャンピオン | 長谷川穂積(日本・真正ボクシングジム) 戦績:28戦26勝10KO2敗 |
挑戦者 | ネストール・ロチャ(アメリカ) 戦績:22戦21勝7KO1敗 |
試合内容
日本ボクシング界のエース、長谷川穂積選手がランキング4位のネストール・ロチャを迎えて9度目の防衛戦を行います。6度目の防衛戦となったクリスチャン・ファッシオ戦が2ラウンドTKO勝ち、7度目の防衛戦となったアレハンドロ・バルデス戦も2ラウンドTKO勝ち、8度目の防衛戦となったブシ・マリンガ戦は1ラウンドTKO勝ちと、最近3試合は圧倒的な強さでタイトル防衛を重ねています。9度目の防衛戦も存在感をみせつける試合となるのでしょうか?
試合は立ち上がりから長谷川穂積選手がプレッシャーをかけて積極的にパンチを打ち込むアグレッシブな展開。「ありゃ?珍しく長谷川選手が1ラウンドから仕掛けているなあ」と予想外の攻勢に驚いているのは、管理人だけではないようで、挑戦者のネストール・ロチャも少し面食らっているようです。「スピードは長谷川選手が圧倒しているよ。真ん中から突き上げてくる右アッパーに気をつけて」と応援に力が入る管理人。
すると、管理人の声援が届いたのか、1ラウンド中盤、長谷川穂積選手が右ジャブを突きながらネストール・ロチャをロープへ詰めて、ど真ん中の左ストレートを打ち込みます!最短距離を走る左ストレートが、ネストール・ロチャの顔面を的確にとらえ、思わず「よっしゃ!」と叫ぶ管理人。長谷川穂積選手のスピードにネストール・ロチャが全くついていけません。
さらに畳みかける長谷川穂積選手は再び左ストレートをネストール・ロチャの顔面にヒットさせ、ロチャが左フックを打ってきたところへ強烈な右フック!抜群のタイミングで放たれた右フックがネストール・ロチャのアゴを直撃し、挑戦者が前のめりに崩れ落ちます。
「これは効いたよ!続けるのは無理じゃない?」と思うほどの破壊力ですが、立ち上がったネストール・ロチャがファイティングポーズをとると、レフェリーは試合続行を指示。長谷川穂積選手はフラフラで焦点の定まらないネストール・ロチャにダッシュで詰め寄ると、回転の速い連打を浴びせて再びダウンを奪い、レフェリーが試合をストップします。1ラウンド2分28秒、長谷川穂積選手がTKO勝ちで9度目の防衛に成功しました。
長谷川穂積選手、めちゃめちゃ強かったですね。この勝利で、日本人チャンピオンとしては30年ぶりの4試合連続KO防衛だけでなく、日本のボクシングジムに所属するボクサーとしては歴代2位タイとなる9連続防衛という記録も達成しました。劇的な海外防衛を果たした西岡利晃選手に続き、記録と記憶に残る連続防衛に成功した長谷川穂積選手。次戦はいよいよ大台となる10度目の防衛戦ですね。楽しみだなあ。
試合結果
試合結果 | 長谷川穂積選手が1ラウンドTKO勝ちで9度目の防衛に成功。日本のジムに所属するボクサーとして歴代2位の9連続防衛記録を達成しました。 |