フレディ・ローチが告白「アミール・カーンはプロフェッショナルに徹するべき」

数多くの世界チャンピオンを指導した名伯楽と「イギリスのキング」は今後もコンビを組んで復活を目指すようです。世界屈指の売れっ子トレーナーのフレディ・ローチが、ダニー・ガルシアに痛恨の黒星を喫した愛弟子のアミール・カーンについて語りました。

「ガルシア戦が終わって、カーンの将来について、彼の父を交えて話をしたよ。マニー・パッキャオやフリオ・セサール・チャベス・ジュニアをはじめ、複数のボクサーのコーチをしているので、もし私が忙しすぎると感じているなら、別のコーチを紹介しようかと打診したんだ」

「でも、彼らは『問題ないよ』と言ってくれた。ガルシア戦の敗北で『カーンがローチから離れるんじゃないか』という噂が広まったけど、これからも一緒にトレーニングを重ねて、世界チャンピオン返り咲きを目指すよ」と断言しました。

【Photo:The Ring Magazine】

一部のメディアで「フレディ・ローチが忙しすぎて、アミール・カーンをコーチする時間を十分に取ることができないのでは？」「アミール・カーンは減量苦で、本来の実力が発揮できていないのでは？」と報道されたことについて、次のように反論しました。

「ガルシア戦で問題があったとすれば、打ち合いに応じすぎたことだよ。アウトボクシングをする作戦だったんだ。でも、カーンは早いラウンドで打ち合いに応じてしまった。ボクシングではよくあることだけどね」

「スーパーライト級はベストの階級で、減量に問題はないんだ。レイモント・ピーターソンからドーピングの禁止薬物が検出されて、対戦相手がガルシアに変更になった影響が少なからずあったかもしれないけど、トレーニングや減量に問題はなかったよ」

「カーンは12月に再起戦を行う予定なんだ。フリオ・セサール・チャベス・ジュニアは9月、マニー・パッキャオは11月に戦う予定だから、スケジュールに全く問題はないよ。誰かを特別扱いして、誰かを犠牲にするなんて考えはバカげてるね」

【Photo:The Ring Magazine】

「もしガルシアと再戦できるなら、私はすぐにでもリマッチに応じたいと思っているんだ。再戦が実現したら、カーンにもっとアウトボクシングをさせるつもりだよ。ガードをしっかりと上げて、ディフェンスも強化しなきゃね」

おしまいに「大切なことは、カーンがプロフェッショナルな戦いに徹することだ。感情的になって、打ち合うことはもうやっちゃいけない」と「イギリスのキング」の完全復活に不可欠なポイントを指摘しました。

フレディ・ローチのコーチを受けて加速度的に力強さを増したアミール・カーン。しかし、レイモント・ピーターソンとダニー・ガルシアに連敗を喫し、勢いに陰りが見え始めています。そこで、本来のボクシングを取り戻すため、原点のスピードを生かすボクシングに回帰しようとしているようですね。

「イギリスのキング」復活へ。世界で最も多忙なトレーナーとスーパースターの原石は二人三脚で再び輝きを取り戻すことができるでしょうか？12月の再起戦がアミール・カーンの未来を大きく左右しそうですね。

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