マイダナとアレキサンダーがウェルター級で激突する意味は?
スーパーライト級の頂点に輝いた2人がウェルター級を舞台に激突です!WBA世界スーパーライト級チャンピオンのマルコス・マイダナと元WBC世界スーパーライト級チャンピオンのデボン・アレキサンダーが2月25日(日本時間2月26日)にウェルター級ノンタイトルマッチで拳を交えます。
スーパーライト級は「ボクシングの全17階級で最激戦区」と呼ばれるほど、個性的なスーパースターが揃っています。
ティモシー・ブラッドリー、アミール・カーン、マルコス・マイダナ、エリック・モラレス、レイモント・ピーターソン、デボン・アレキサンダー、ザブ・ジュダーに加え、4階級制覇を狙うウンベルト・ソトとロバート・ゲレロが参戦。ルーカス・マティセも初のタイトル奪取を虎視眈々と狙っています。
エキサイティングな組み合わせが考えられる最激戦区のスーパーライト級。頂点に輝いたマルコス・マイダナとデボン・アレキサンダーは今回、戦いの舞台をウェルター級へ移しました。戦いの先に見据える標的はウェルター級で活躍を続けるマニー・パッキャオ、フロイド・メイウェザー、ビクター・オルティス、アンドレ・ベルトの「ビッグマッチメイカー」でしょう。
【Photo:The Ring Magazine】
現実的に考えて、マニー・パッキャオとフロイド・メイウェザーの2枚看板と対戦する可能性は低いと思いますが、マルコス・マイダナ対デボン・アレキサンダーの勝者が将来的にビクター・オルティスやアンドレ・ベルトと対戦する可能性は十分にあると思います。特に、マルコス・マイダナは一度ビクター・オルティスに勝っているので、最も実現する可能性が高いカードですね。
今回ウェルター級で戦うマルコス・マイダナとデボン・アレキサンダーをはじめ、スーパーライト級を主戦場にしているボクサーのほとんどがウェルター級で戦うことができる点もめっちゃ興味深いところです。最激戦区のスーパーライト級と激戦区のウェルター級を巻き込んだメガマッチが今後増えるかもしれません。
今回行われるマルコス・マイダナとデボン・アレキサンダーのサバイバルマッチ、6月に実現するマニー・パッキャオとティモシー・ブラッドリーのメガファイトは、2階級を股にかけて、ビッグマッチ実現の可能性を探り始めたスーパーライト級戦士の意思表明かもしれません。
もしマルコス・マイダナとデボン・アレキサンダーの試合が世界中のボクシングファンを魅了する名勝負になれば、スーパーライト級とウェルター級の垣根は一気に取っ払われ、階級を超越したビッグマッチの実現がますます加速すると思います。マルコス・マイダナとデボン・アレキサンダーの激突は、2階級を巻き込む覇権争いの火種となるでしょうか?いよいよゴングです。