バイク事故で引退のポール・ウィリアムスの「代役」はジェームス・カークランドか?
サウル・アルバレスが次戦で拳を交える挑戦者にジェームス・カークランドの名前が浮上しました。ジェームス・カークランドの代理人を務めるマイケル・ミラーは「Ring Magazine」の公式サイトに「カークランドがアルバレスのタイトルに挑戦することに大筋で合意した。あとはカークランドの正式なサインを残すだけだ」と語り、強打者対決の実現まであと一歩であることを発表しました。
当初、サウル・アルバレスは9月にポール・ウィリアムスを挑戦者に迎えて5度目の防衛戦を行う予定でした。しかし、ポール・ウィリアムスがバイク事故で脊髄損傷の重症を負い、引退へ追い込まれたことで、サウル・アルバレスをプロモートするゴールデンボーイ・プロモーションズは「代役」をリストアップしているところでした。
【Photo:The Ring Magazine】
無敗の快進撃を続ける「メキシコの至宝」サウル・アルバレスは、ボクシング界屈指の人気を誇る21歳のスーパースター。2012年5月に3階級制覇の実績を誇るシェーン・モズリーに12ラウンド判定勝ちを飾り、WBC世界スーパーウェルター級タイトルの4度目の防衛に成功した飛ぶ鳥を落とす勢いの若き世界チャンピオンです。
一方、千載一遇のチャンスを手にしたジェームス・カークランドはKO率9割を誇る強打のサウスポー。日本の石田順裕選手にTKO負けを喫した苦い経験はありますが、30戦29勝27KOのレコードを築いた「未来のチャンピオン候補」です。
【Photo:The Ring Magazine】
サウル・アルバレスもジェームス・カークランドも好戦的なボクサーなので、サウル・アルバレス対ジェームス・カークランドが実現すれば、KO必至のカードが誕生します。総合力はサウル・アルバレスが一枚上手だと思いますが、一撃の破壊力だけを考えると、ジェームス・カークランドも決して負けていません。
思わぬ世界タイトル挑戦のチャンスを手にしたジェームス・カークランド。手術をしたばかりの右肩のコンディションが心配ですが、いきなり巡ってきた初の世界戦を実現し、サウル・アルバレスから悲願の世界チャンピオンベルトを奪うことができるでしょうか?どっちが勝っても、すごいKOになりそうですね。
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キャリア | サウル・アルバレス |