2013年ボクシング名勝負ナンバーワンは常識を打ち破った究極の新旧スーパースター対決
2012年の大みそか、管理人は「来年は『新旧対決』をキーワードにボクシングを楽しめたらいいなあ」と願っていました。年が明け、9か月後のラスベガス。ボクシング界の常識を打ち破る「究極の新旧スーパースター対決」が実現します。歴史的なメガマッチがラスベガスの夜を熱狂に包み込んだ2013年9月14日(日本時間9月15日)はボクシングの歴史に残る記念日になりました。
【Photo:Showtime】
5階級制覇の全勝チャンピオン「天才」フロイド・メイウェザー。無敗の快進撃を続ける「メキシコの至宝」サウル・アルバレス。プライベートジェットが数機、大型SUVが数十台が集まる前代未聞のプレスツアーを終えた2人の新旧スーパースターが世界中のファンの視線の集まるリングへ足を踏み入れます。会場のボルテージが最高潮に達した瞬間でした。
ポイントが「カネロ(サウル・アルバレスのニックネーム)がメイウェザーに勝って、新旧交代を実現できるか?」の一点に絞られた最もシンプルで、最も美しいマッチメイク。36分間の戦いを終え、リングで微笑みを浮かべたボクサーは「天才」フロイド・メイウェザーでした。ボクシング界の常識を打ち破ったメガマッチは「最強のスーパースターは誰か」の答えを残し、幕を閉じました。
2013年はフロイド・メイウェザー対サウル・アルバレスの「究極の新旧スーパースター対決」をはじめ、頂点で活躍するボクサーのプライドをかけた名勝負がたくさん繰り広げられました。そんなわけで、今年は「熱狂」をキーワードに心に残った名勝負を選んでみました。ボクシングを愛する素人ファンが熱狂した「2013年ボクシング名勝負トップ10」はこちらです!
熱狂した2013年のボクシング名勝負トップ10
そんなこんなで、2013年に観戦した試合で最も熱狂した名勝負は、フロイド・メイウェザー対サウル・アルバレスの「究極の新旧スーパースター対決」でした。勝ったフロイド・メイウェザーはテレビ局Showtimeと4試合の契約を残しています。第5戦、または最終戦で再びサウル・アルバレスと戦う可能性が浮上しているので、再戦の行方に注目しましょう!
第2位は、ミッケル・ケスラーとカール・フロッチが3年ぶりに激突した王座統一戦。初戦はミッケル・ケスラーの母国デンマークで開催され、ミッケル・ケスラーの判定勝ちでしたが、再戦はカール・フロッチの母国イギリスで開催され、カール・フロッチがリベンジを果たしました。
ミッケル・ケスラー対カール・フロッチの再戦は試合内容だけでなく、初戦と再戦で開催地を変更して一度ずつお互いの母国で戦ったフェアな心意気、お互いがお互いをリスペクトしながら試合にのぞむ姿勢、試合後に健闘をたたえ合う姿、すべてが美しいリマッチでした。「ケスラーもフロッチもめちゃくちゃかっこいいなあ」と実感したボクシングの美学が詰まった名勝負でした!
第3位のティモシー・ブラッドリー対ルスラン・プロボドニコフは、勝ったティモシー・ブラッドリーが病院送りになる、すさまじい激闘でした。ティモシー・ブラッドリーの「誰の目にもわかりやすい勝ち方で、パッキャオ戦の悪評を振り払いたい」という気持ちとルスラン・プロボドニコフの「リングに沈めて、絶対にチャンピオンになってやる」という決意に胸が熱くなった名勝負でした!
世界を熱狂させた2人の日本人ボクサーの名勝負もめちゃめちゃ感動しました!特に、荒川仁人選手は「日本のアルツロ・ガッティ!心打つ名勝負にアメリカファンが惜しみない拍手」と各メディアから絶賛されていました!アメリカへ行くたびに「アラカワの次の試合はいつなの?」と質問されるくらい、みんなが荒川仁人選手の試合を楽しみにしています。
ボクシング関係者や専門家、メディア関係者の皆さんじゃなくて、アメリカやメキシコの一般のボクシングファンが荒川仁人選手の次の試合を楽しみにしているんです!管理人の周りで、日本人ボクサーがファンレベルでこれだけ話題になった年はありません。ぜひもう一度、荒川仁人選手に世界タイトル挑戦のチャンスを!
2013年は「ビッグマッチは明暗が分かれる試合が多かったかも。逆に、サバイバルマッチは紙一重の激闘がめっちゃ多かったね」と感じた1年でした。また、勝ったボクサーだけでなく、敗れたボクサーの勇姿や美学に感動した1年でした。2014年も「思わず前傾姿勢になりながら応援してしまう名勝負」が増えるといいなあ。2014年は「各階級最強を決めるスーパースター対決」に期待です!