KOはボクシングの美学が詰まった衝撃の瞬間!2012年のベストKOランキング
2012年に観戦したボクシングの試合もたくさんのKOで幕を閉じました。ワンパンチで突然のエンディングを迎えた試合。怒涛の連打でストップを呼び込み、勝敗が決まった試合。振り返ると、脳裏に焼き付いている衝撃のKOシーンがよみがえってきます。
2012年はボクシングファンが期待するビッグマッチが年間を通して実現し、KO決着が多い1年でした。「同じタイプのボクサーが対戦するビッグマッチではなく、違うタイプのボクサーが激突するビッグマッチが続いた結果、KO決着が増えたのかな?」と思いました。
トップボクサーが真剣勝負の舞台で世界中のボクシングファンを熱狂させるKO劇。時に美しく、時に残酷な「ボクシングの華」。今年も「衝撃度」を重視してランキングをつけてみました。管理人が選んだ2012年の衝撃のKOランキングはこちらです。
ボクシングファンが選ぶ2012年のベストKOランキングTOP10
管理人が選ぶ2012年の衝撃のKOナンバーワンは、ファン・マヌエル・マルケスがマニー・パッキャオを失神させたカウンターの右ストレートでした。マニー・パッキャオが崩れ落ちた瞬間「ひとつの時代が終わったんだなあ」と胸が熱くなりました。
第2位のダニー・ガルシアが再戦でエリック・モラレスを沈めた左フックも忘れられません。「恐怖の男」エリック・モラレスがコマのように回転して、そのまま一番下のロープに叩きつけられるシーンがしばらく頭から離れなかった衝撃のKOでした。
第5位にランクしたマイク・ジョーンズ対ランドール・ベイリーは2012年に観戦した試合で最も驚いた大逆転KO劇。ランドール・ベイリーが強烈な右アッパーでマイク・ジョーンズを沈め、10年ぶりに世界チャンピオンに返り咲いた衝撃の一撃でした。男泣きするランドール・ベイリーの姿がとても印象的でしたね。
第7位にランクしたアンドレ・ウォード対チャド・ドーソンは、管理人の予想を最も大きく覆した衝撃の試合でした。チャド・ドーソンを圧倒するアンドレ・ウォードの勇姿に「ドーソンが何もできないなんて、うそでしょ?ウォード、強すぎだよ」を連発した圧巻のKO劇でした。
ランキングからこぼれてしまいましたが、オルランド・サリドが再戦でファン・マヌエル・ロペスを仕留めたアッパーとフックの怒涛の連打、サウル・アルバレスがホセシト・ロペスを沈めた「速くて強い理想的な連打」も強烈なインパクトがありました。
重量級では、ウラディミール・クリチコがジャン・マルク・モルメクの動きを止め、時間を奪った衝撃の右ストレート、復活を果たしたデビッド・ヘイがタフなディレック・チゾラをリングに沈め、因縁に決着をつけた強烈なフックが印象に残っています。
2011年に引き続き、2012年もKOに関する階級の格差がなくなった1年だったと思います。むしろ、中量級や軽量級のほうが重量級よりインパクトのあるKO決着が多かったかもしれませんね。この流れは2013年も続くのでしょうか?2013年もすばらしいKO劇に出会えるとうれしいなあ。