2012年7月のWOWOWエキサイトマッチは、ヘビー級の3本のベルトを保持する「ヘビー級最強」のウラディミール・クリチコと「軽量級最強」の呼び声が高いノニト・ドネアが登場します！特に、ノニト・ドネアは西岡利晃選手との対戦が期待されるだけに要注目ですね。

最大の注目カードは、ノニト・ドネア対ジェフリー・マセブラのIBF・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ。全階級で最強の称号「パウンド・フォー・パウンド」の第4位にランクするノニト・ドネアが、スーパーバンタム級の制圧に向けて動き出した第一弾の王座統一戦です。

スーパーバンタム級と言えば、ボクシングの全17階級で屈指の激戦区。「ビッグ3」と呼ばれるWBC名誉王者の西岡利晃選手、WBA王者の「キューバの至宝」ギジェルモ・リゴンドー、WBO王者のノニト・ドネアに加え、2階級制覇を達成したWBCチャンピオンのアブネル・マレスの参入で、支配権争いがさらに激化してきました。

ノニト・ドネア対ジェフリー・マセブラの勝敗は、将来のビッグマッチに大きな影響があるので、ボクシングファンにとって目が離せない戦いになりそうです。ノニト・ドネアは自慢の強打で王座統一を果たすことができるのか？西岡利晃選手との統一戦の実現は？スーパーバンタム級戦線を占う大一番に注目しましょう！

続いての注目カードは、ウラディミール・クリチコ対トニー・トンプソンの3団体統一世界ヘビー級タイトルマッチ。ウラディミール・クリチコとトニー・トンプソンが4年ぶりの再戦で激突します。

2008年7月に行われたウラディミール・クリチコ対トニー・トンプソンの初対決は、当時、IBFとWBOの2本のベルトを持っていたウラディミール・クリチコが挑戦者のトニー・トンプソンを11ラウンドKO勝ちで退け、防衛に成功しました。

この頃のウラディミール・クリチコは「慎重に慎重を重ねるボクシング」で「つまらない」と揶揄されることが多かったんです。しかし、トニー・トンプソン戦のあとから攻撃的なボクシングに変貌を遂げ、今や「ヘビー級最強」の称号を手にする安定感を見せつけています。

ウラディミール・クリチコが「ヘビー級最強」へ変貌を遂げる転機となった初対決から4年。2人の力関係に違いは生まれるのでしょうか？「どちらが4年間で成長したのか」をチェックできるわかりやすい試合になりそうですね。

「伝説の続き」フリオ・セサール・チャベス・ジュニアの防衛戦も必見です。フリオ・セサール・チャベス・ジュニアがアンディ・リーに勝てば、9月にセルヒオ・マルチネスとの対戦が計画されています。新旧スーパースター対決の実現を占う真価が問われる防衛戦に注目です。

さらに、2階級制覇を目指す井岡一翔選手が将来的なターゲットとして名指ししている「小さな怪物」ローマン・ゴンサレスの防衛戦、西岡利晃選手の対抗王者であるギジェルモ・リゴンドーの防衛戦も見逃せません。

日本人ボクサーと将来的に対戦する可能性があるチャンピオンがたくさん登場するので、ファンにとって、たまらない「ボクシング強化月間」になりそうですね。極上のビッグマッチを堪能しましょう！

2012年7月のWOWOWエキサイトマッチ放送予定

7月2日	ローマン・ゴンサレス対ラモン・ガルシア ギジェルモ・リゴンドー対テオン・ケネディ ブライアン・ビロリア対オマール・ニーニョ
7月8日 （生放送）	ウラディミール・クリチコ対トニー・トンプソン ノニト・ドネア対ジェフリー・マセブラ
7月16日	ルシアン・ビュテ対カール・フロッチ アントニオ・ターバー対ラティーフ・カヨーデ
7月23日	チャベス・ジュニア対アンディ・リー オースティン・トラウト対デルビン・ロドリゲス
テレビ視聴	WOWOWエキサイトマッチ視聴の詳細は「WOWOW公式サイト」をご覧下さい。Web割引がありますよ。