世界中のボクシングファンに感動を与えた2011年のボクシング名勝負
2011年も残りわずか。今年も大好きなボクシングを思い切り満喫した1年でした。ボクシングの素晴らしさ、奥深さが詰まった名勝負をたくさん観戦する機会に恵まれ、改めてボクシングの魅力を実感することができました。やっぱり、ボクシングが大好きです。
ボクシングの魅力を一番実感できる瞬間は「名勝負を観戦すること」だと思います。もちろん、「名勝負」に明確な定義があるわけではありません。「大接戦こそ名勝負」というボクシングファンも、「逆転KOこそ名勝負」というボクシングファンもいると思います。
ボクサーの個性と同じくらい、選ぶ人の個性や基準が反映されるため、世界中のボクシングファンから「名勝負」と賞賛される試合は決して多くありません。だからこそ、「名勝負」に出会えた日の喜びは大きく、いつまでも心に残っているのだと思います。
というわけで、今年も「ボクサーの持ち味がどれだけ発揮されたか?」を基準にボクシングの名勝負を選んでみました。極限までトレーニングを重ねた2人のボクサーがリング上で共鳴した心に残る名勝負。管理人が選ぶ「2011年の名勝負トップ10」はこちらです。
2011年の名勝負トップ10
管理人が選んだ2011年のベスト名勝負は「次世代のスーパースター対決!アンドレ・ベルト対ビクター・オルティス」でした。倒し倒されの凄まじい打撃戦の末、ビクター・オルティスがアンドレ・ベルトにプロ初黒星をつけ、涙ながらに悲願の世界チャンピオンベルトを掲げる姿がめちゃめちゃ印象的でした。やっぱり、「名勝負を観戦すること」は、ボクシングの魅力に触れる最高の教科書ですね。
ちなみに、ビクター・オルティスとアンドレ・ベルトは2012年2月に再び拳を交えることが決まっています。アンドレ・ベルトはビクター・オルティスに敗れた後、ヤン・ザベックに快勝して世界チャンピオンに返り咲いたのですが、ビクター・オルティスとの再戦を優先するため、王座を返上しました。リマッチも壮絶な倒し合いが予想されるだけに、今から楽しみですね。
実際に試合が行われた日が2010年なので、今回のランキングから除外しましたが、2011年にWOWOWで放送されたバーナード・ホプキンス対ジャン・パスカルの初戦、ウンベルト・ソトとウルバノ・アンティロンのメキシカン対決、ファン・マヌエル・マルケス対マイケル・カチディス、ノニト・ドネア対ウラディミール・シドレンコもめっちゃ印象深い名勝負だと思います。
おしまいに、2011年で最も印象に残った試合は「フェルナンド・モンティエルとノニト・ドネアのバンタム級最強決定戦」です。ノニト・ドネアの強さが際立ちすぎて、一方的な結果に終わってしまいましたが、試合の衝撃は間違いなくナンバーワンでした。同じ理由で「セルヒオ・マルチネス対セルゲイ・ジンジルクのサウスポー対決」もランキングから除外していますが、衝撃度は凄まじかったですね。
2011年はチャンピオンに君臨するスーパースターに、下の階級から複数階級制覇を狙うスーパースターが勝負を挑み、多くの名勝負が誕生しました。2012年の名勝負はどんな形で生まれるのでしょうか?王座統一戦や再戦(リマッチ)が名勝負誕生のきっかけになりそうな予感がするのは管理人だけかな?